絶滅の危機に瀕するマツバニンジン |
マツバニンジン(松葉人参・アマ科)
日当たりの良い草地に稀に生える一年草で高さは40~60cm。アマ科に属しているが、この科は国内ではマツバニンジンただ一つだけであり、外来種も黄色花のキバナノマツバニンジンのみとなっている。
8月後半から9月にかけ、枝分かれをした茎の上部に青いすじの入った淡紫色の小さな花(直径10ミリ程)を付ける。
花は半日花で咲いたその日の昼過ぎには落花してしまう。数の少ないことに加え、このことが目にする機会をさらに少なくしている。そのためか一般の植物図鑑に掲載されることは少ない。
掲載されている図鑑等では「北海道から九州に分布」と、相当数の自生地をうかがわせるが、実際は限られた地域にのみ見られる種でありその数も数か所と少ない。極めて絶滅の危険性が高いことから絶滅危惧ⅠA類に指定されている。
(撮影地・・愛知県内, 2015・8・31/9・2)
*盗掘される恐れがあるため撮影地は愛知県のみとしました
(残念ながら今年も数株盗掘されました・・その身勝手さに憤ります)
*落花前後を追加しました 計8枚(2015・9/21・30)
*成形過程の花を撮りました(2015・10・5)
マツバニンジン
雨がポツリポツリと降る中、幾つも花を付けていた・・
いずれも松の近くに生えるマツバニンジン。その和名と言い、松の木と密接な関係があるのだろうか・・
今年は数も多く、花も少し長く楽しめそう・・
12:10撮影、この日の落花は午後一時半頃だった・・(2015・9・28)
花は半日花で、しぼむのではなく落花する。昨年は最後の一花を撮影中に目の前でポトリと落ちてしまった・・
雨の上がった翌日は、澄んだ青空のもと花が映える・・
12:51撮影・・落花は13:30に・・(2015・9・28)
13:20撮影、落花の10分前(一花だけは午後2時半を過ぎても落花しなかった)
落花はいずれも午後からであるが、その時間はそれぞれ違う
花の終焉が迫って来たのだろうか、真昼間に蕾が弾けて花びらが噴き出した・・
(2015・10・5 13:00)
こんな小さな蕾から・・、まるでティッシュペーパーを取り出すように・・
落花30分前(2015・9・28)
僅か半日で落ちてしまう花、それだけに愛おしい・・
スッポリ抜けるように花は落ちた・・
花の大きさを測ったら一円玉の半分の直径10mmだった・・
(撮影・・2015・9・4 午後12時30分頃)
枯れた松葉の上に落ちた・・。そして風に飛ばされ消えてしまった・・
既に終わったと思っていた花を偶然見つけました、一株だけ・・。これまでと違う場所です
他の場所で先に撮ったものは茎すら確認できず地上から姿を消しました。根元から枯れて折れるようです。
そばには今年花を付けなかった小さなものが数株残っていました(高さ7cmほど)
花はスッポリ抜けるように落ちてしまった・・
大きく膨らんだ蕾, 開花は1~2日後だろうか?・・
花を撮影後そこにとどまり落花の瞬間を撮ろうと思っていたら何の前触れもなく突然落花、あっという間でした・・ 〈2015・9・21、13:15)
小さな松の木の下で・・